子育てをしながら、新しいことを学びたいと思うことがあります。
仕事に役立つ知識を身につけたい。昔から気になっていたことを勉強したい。これからの暮らし方を考えるために、できることを少し増やしたい。
けれど、まとまった時間を作ろうとすると、なかなか始められません。子どもの予定や家事を優先しているうちに、一日が終わってしまうこともあります。
そこで今は、たくさん勉強することよりも、小さくてもやめずに続けられることを大切にしています。
一日30分という目標をやめた
最初は、「毎日30分勉強する」と決めていました。
でも、30分の空き時間を探していると、結局一度も始められない日が増えていきます。途中で子どもに呼ばれると、集中できなかったことまで残念に感じてしまいました。
今は、5分でもできたら十分と考えます。本を2ページ読む、動画をひとつ見る、覚えたい言葉を一つだけメモする。それだけでも、その日は学んだ日にしています。

毎日続けることにこだわらない
習慣にするなら毎日続けたほうがよい、と考えていた時期もあります。
けれど、子どもの体調や家族の予定は思いどおりになりません。一日できなかっただけで習慣が途切れたように感じると、再開することが難しくなります。
休んだ日は、続かなかった日ではなく、暮らしを優先した日。次の日でも、次の週でも、またページを開けば続きになります。
学ぶ場所を決めすぎない
机に向かい、ノートと教材を広げて勉強する時間には憧れます。
ただ、その環境を整えてから始めようとすると、準備だけで時間がなくなることがあります。
キッチンでお湯が沸くのを待つ間に記事を読む。子どもの習い事を待ちながらメモを見る。寝る前に布団の中で音声を聞く。今は、暮らしの中の小さな場所も学ぶ場所にしています。
教材を増やしすぎない
学び始めると、よさそうな本や講座が次々に見つかります。
たくさん用意すると安心しますが、選択肢が多いほど「今日は何をしよう」と迷ってしまいます。
そのため、今取り組むものは一つか二つだけ。気になるものはすぐに買わず、読みたいものリストへ入れておきます。
一冊を最初から最後まで読めなくても、必要な章を読んで役立つことが一つ見つかれば十分です。
きれいなノートを作ろうとしない
学んだことを整理しようとして、ノートをきれいにまとめることに時間を使ってしまうことがあります。
今は、あとで自分が分かればよいと考え、短い言葉だけを残します。
- 覚えておきたいこと
- あとで調べたいこと
- 実際に試してみたいこと
この三つに分けて書くだけなら、数分で終わります。紙のノートでもスマートフォンのメモでも、そのとき使いやすいほうを選びます。
学んだことを一つだけ使ってみる
読んだり聞いたりしただけでは、学んだことを忘れてしまいがちです。
そこで、一度の勉強から一つだけ、暮らしや仕事の中で試すようにしています。
新しく覚えた機能を使ってみる。文章の書き方を一か所変えてみる。家族との予定の共有方法を少し変えてみる。
小さくても使ってみると、知識が自分のものになった感覚が生まれます。うまくいかなければ、元に戻せば大丈夫です。
できたことを目に見える形で残す
子育て中の学びは、進んでいる実感を持ちにくいことがあります。
一日にできる量が少ないと、何も身についていないように感じることもあります。
そんなときのために、読んだページや試したことを、カレンダーへ短く記録します。「5分読んだ」「一つ調べた」だけでも書いておくと、あとから積み重なりが見えます。
できなかった日に印をつけるのではなく、できた日だけを残すのが続けるためのポイントです。
家族に学びたいことを話しておく
家族に「今これを勉強している」と伝えておくと、短い時間でも協力をお願いしやすくなります。
大きな目標を宣言する必要はありません。「今日は10分だけ本を読みたい」と伝えるだけでも、自分のための時間を意識できます。
反対に、家族が忙しい日は勉強を休む。お互いの予定に合わせて調整できる形のほうが、長く続けやすいと感じています。
学ぶ時間も、自分を追い込む時間にしない
学び直したいと思ったのは、今より少しできることを増やしたかったからです。
それなのに、勉強できない自分を責めてしまったら、せっかくの時間が苦しいものになってしまいます。
子育てや家事をしながら作った5分は、それだけで大切な5分です。途中まででも、理解できない日があっても、始めたことに変わりはありません。
小さく始めれば、いつでも続きに戻れる
まとまった時間ができるのを待っていると、始める日はずっと先になってしまいます。
今日は目次を見るだけ。明日は一つだけメモをする。そんな小さな進み方でも、振り返れば少しずつ前へ進んでいます。
暮らしのペースを崩さず、自分の興味も置き去りにしない。今できる大きさで、これからも学びを続けていきたいと思います。