見学を終えて申込書を書く段階になると、「本当にこの順番でいいのかな」と迷います。雰囲気が好きな園、家から近い園、延長保育が使いやすい園。それぞれによさがあり、数字だけでは順位を決められません。
希望順位は、周囲から人気だと聞いた順ではなく、入園が決まったときに実際に通いたい順で考えるのが基本です。ただし利用調整での扱いは自治体により異なるため、申込み前に最新の入所案内を確認してください。
最初に「必須条件」を確認する
園の魅力を比べる前に、家庭として欠かせない条件を確認します。
- 通常保育と延長保育の時間が勤務に合う
- 無理なく送迎できる
- 子どもの受入年齢に合う
- 土曜保育など必要な曜日に対応している
- アレルギーや医療的な配慮を相談できる

どれほど雰囲気がよくても、勤務終了から閉園までに迎えへ行けなければ通い続けるのは難しくなります。家族や送迎を頼める人の協力も含めて判断します。
朝と夕方の動きを一度書いてみる
自宅を出る時刻、園までの時間、園から職場までの時間を並べます。夕方も、退勤、お迎え、買い物、帰宅、夕食までを書き出します。
晴天時だけでなく、子どもが歩かない日、荷物が多い日、札幌なら雪道の日も想像します。「10分の差なら大丈夫」と思っても、それが毎日続くと負担になることがあります。
園の雰囲気は、具体的な言葉に変える
「なんとなくよかった」だけでは、順位を比べるときに迷います。見学で感じたことを、具体的に書き直します。
「先生が優しそう」なら、子どもの目線に合わせて話していた、泣く子へ落ち着いて声をかけていた。「楽しそう」なら、子どもが自分で遊びを選んでいた。具体化すると、家庭が大切にしたいものが見えてきます。
三段階に分けて点数化しすぎない
候補を「必ず必要」「大切にしたい」「あればうれしい」に分けます。
たとえば開所時間は必須、職員との相談しやすさは大切、園庭の広さはあればうれしい、といった形です。すべてを細かく点数化すると、わずかな数字の差に引っ張られるため、最後は「ここに決まったとき、安心して通い始められるか」も考えます。
人気や入りやすさだけで順番を変える前に
「人気園を第一希望にすると不利」「空きがありそうな園を上にしたほうがよい」といった情報を聞くことがあります。しかし、利用調整の方法は自治体ごとに異なり、年度により案内が更新されることもあります。
札幌市では、希望者が多い場合、利用調整基準表に基づいて調整すると案内されています。希望順位がどのように扱われるか、同点時に何が考慮されるかは、必ず当年度の入所案内や窓口で確認します。
うわさだけを根拠に、本当は通いたい園を順位から外さないようにします。
第二希望以降も「決まったら通う園」を書く
希望欄を埋めるためだけに、通うつもりのない園を書くと、内定後に大きく迷います。第二希望以降も、送迎や保育内容を確認し、決まった場合に利用する意思がある施設を記載します。
一方で、第一希望と完全に同じ条件を求める必要はありません。家庭が調整できる条件を広げることで、現実的な候補が増えることがあります。
家族で順位が違うとき
一方は通いやすさ、もう一方は保育方針を重視することがあります。「どの園が正しいか」ではなく、誰がいつ送迎し、仕事にどんな影響が出るか、子どもに何を大切にしてほしいかを話します。
決めきれないときは、それぞれが上位三つと理由を書き、共通して高い園から話すと整理しやすくなります。
順位は、家族の暮らしの優先順位
希望順位に絶対の正解はありません。園の設備が充実していても、毎日の送迎で家族が疲れ切ってしまうことがあります。近さを優先しても、相談しにくさが残るなら不安になるでしょう。
制度上の扱いを正しく確認したうえで、入園後の平日を想像し、わが家が続けられる順に並べる。その順番なら、周囲と違っても大丈夫です。
参考情報
※希望順位と利用調整の扱いは自治体・年度により異なります。申込み前に必ず最新の案内をご確認ください。
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