子どもと過ごす時間は大切にしたい。でも、おままごとの続きを考えるのが苦手だったり、同じ遊びを何度も求められると疲れてしまったり。「もっと上手に遊んであげたい」と思うほど、うまくできない自分を責めてしまうことがあります。
けれど、親が遊びを盛り上げ続けなくても大丈夫です。子どもが見ているものを一緒に見て、ほんの少し反応するだけでも、親子の時間になります。

遊びを教えようとしなくていい
厚生労働省の保育所保育指針では、子どもが自発的に環境へ関わり、生活や遊びを通して経験を重ねることが大切にされています。親が毎回、新しい遊び方を考える必要はありません。
子どもが積み木を並べているなら隣に一つ置く。車を走らせているなら「赤い車、進んだね」と言う。子どもの遊びを変えず、少しだけ参加します。
CDCも、子どもの遊びをまねることや、していることを言葉で描写することは、「見ているよ」「一緒に楽しんでいるよ」と伝える関わりになると紹介しています。
1.子どものまねっこ遊び
子どもが積み木を積んだら、隣で同じように積む。手をたたいたら、同じリズムで返す。親が正解を考えなくてよい、始めやすい遊びです。
主導権は子どもに任せます。「次はどうするの?」と質問を続けず、動きをまねして待ちます。言葉が少ない日にも楽しめます。
2.見つけたものを実況する遊び
「青いブロックを持ったね」「高くなってきた」「倒れた!」と、目の前で起きていることを短く言葉にします。
たくさん質問されるより、自分のしていることをそのまま受け止めてもらうほうが、子どもが遊びを続けやすい場合もあります。親はアイデアを出さなくてもよいので、疲れている日にも向いています。
3.家にあるものを三つ集める遊び
「丸いものを三つ」「青いものを三つ」のように、家の中で探します。見つからなくても問題ありません。靴下、スプーン、箱など、安全に触れられるものを親子で眺めるだけでも遊びになります。
小さな子には「赤いもの、どこかな」と一緒に探し、年齢が上がったら色や形を子どもに決めてもらいます。
4.タオル一枚で遊ぶ
タオルを頭にのせて「いないいないばあ」。床に広げてぬいぐるみの布団にする。細長く丸めて道をつくる。準備や片づけがほとんどいらないのがよいところです。
引っ張り合いや顔を覆ったままにする遊びは避け、必ず大人がそばで安全を見守ります。
5.今日の音を探す遊び
窓の外の車、冷蔵庫、時計、風の音。「何の音かな」と耳を澄ませます。答えが分からなくてもかまいません。
動き回る元気がない日にもでき、寝る前の静かな時間にも取り入れられます。
5分で終わっても、途中で終わってもいい
子どもがもっと遊びたがったときは、「あと一回でおしまい」「タイマーが鳴ったら終わり」と先に伝えます。5分遊んだから、その後もずっと応えなければならないわけではありません。
反対に、子どもがすぐ別の場所へ行ったら、追いかけて成立させなくても大丈夫。「今日は一分だったね」で終わりにします。
遊びが得意かどうかより、短い時間でも子どものしていることに目を向けること。その積み重ねが、「一緒にいた」という親子の記憶になっていきます。
参考情報
※遊びは子どもの年齢や発達に合わせ、安全を確認しながら行ってください。