公園でたくさん遊んだ帰り道。「そろそろ帰ろう」と声をかけた瞬間、子どもが「まだ遊ぶ」と言うことがあります。
夕食の時間は近づき、親は荷物をまとめたい。でも子どもにとっては、楽しい時間を突然終わらせられるように感じるのかもしれません。
抱えて帰った日も、強い口調で急かした日もあります。今も毎回すんなりとはいきませんが、親子とも少し切り替えやすくなった方法をまとめます。
帰る時間を遊ぶ前に伝える
公園へ着いたときに、「今日は時計の長い針が6になったら帰ろう」と話します。
小さな子には、「おやつを食べたら」「空が少し暗くなったら」など、分かりやすい目印を使います。
約束を覚えていないこともありますが、帰る時間があると最初に知らせておくだけで、大人の都合で突然終わる印象を少し減らせます。
少し前から予告する
帰る時間の10分前と5分前に声をかけます。
「あと10分だよ」だけでは伝わりにくいので、「すべり台をあと何回にする?」と、遊びの回数へ置き換えることもあります。
予告したあと、すぐ帰るよう何度も促さず、残りの遊びを見守ります。終わりを気にしすぎると、最後の時間まで急かすことになってしまうからです。
最後にすることを子どもが選ぶ
「最後はブランコとすべり台、どちらにする?」と二つから選んでもらいます。
自分で最後を決めると、遊びを終える準備が少ししやすくなるようです。選んだあとに別の遊具へ向かう日もありますが、そのときは最初の約束を短く確認します。
楽しかった気持ちを先に受け止める
帰りたくないと言われると、「もう十分遊んだでしょう」と返したくなります。
でも、長く遊んだことと、まだ遊びたい気持ちは同時に存在します。「楽しかったね。まだ遊びたいね」と言葉にしてから、帰ることを伝えます。
共感すれば必ず納得するわけではありません。それでも、気持ちを否定せずに境界を伝えることはできます。

帰り道にも小さな楽しみを作る
帰り道で赤いものを探す、好きな歌を一曲歌う、家に着いたら一緒にお茶を飲む。次にすることを一つ伝えます。
ごほうびで動かすというより、楽しい時間が公園だけで終わらないと感じてもらうためです。
疲れている日は、何かを用意せず「手をつないで帰ろう」だけでも十分です。
泣いても帰る日はある
予告しても、選んでもらっても、帰りたくない日はあります。
予定があるときや暗くなる前には、泣いていても帰ります。子どもの気持ちを尊重することと、すべて希望どおりにすることは同じではありません。
安全を確かめて移動し、「帰りたかったんだね」と話します。落ち着かせようと説明を重ねすぎず、泣く時間を待つこともあります。
親が疲れている日は短く遊ぶ
一度公園へ行くと長く遊ばせなければ、と考えていた時期があります。
今は、大人に余裕がない日は最初から「今日は15分だけ」と伝えます。短い時間でも、外の空気を吸い、好きな遊具で遊べたら立派なおでかけです。
無理をして長く付き合い、帰りに強く怒るより、続けられる範囲を選ぶようにしています。
うまく帰れた方法も毎回同じではない
昨日は回数を決めて帰れたのに、今日は通用しないこともあります。
子どもの疲れや気分は毎日違います。方法が効かなかったからといって、親の声かけが間違っていたとは限りません。
すんなり帰れた日も、泣きながら帰った日も、最後には一緒に家へ戻れた。それくらいに考えると、次のおでかけが少し楽になります。
楽しいまま終われない日があってもいい
おでかけの終わりが泣き声になると、一日すべてが失敗だったように感じることがあります。
けれど、その前には走った時間や笑った瞬間がありました。最後の数分だけで、楽しかった時間までなくなるわけではありません。
次にまた遊びに来るために、今日は帰る。そう思いながら、親子に合う切り替え方を少しずつ見つけていきたいです。