寝る時間になったのに、子どもはまだ元気。走り回ったり、おもちゃを広げたり、「まだ遊ぶ」と言ったりします。
時計を見ると焦り、「もう寝る時間だよ」と声をかける回数が増えていきます。でも急かすほど子どもは興奮し、寝室へ行くまでが長くなることもありました。
そこで最近は、遊びから睡眠へ一気に切り替えようとせず、間に小さな段階をつくるようにしています。
時計どおりに眠れない日もある
大人にも、布団へ入ってすぐ眠れる日と、なかなか眠気が来ない日があります。子どもも同じです。

昼寝の長さ、外で遊んだ時間、夕方の過ごし方によって、眠くなる時刻は少しずつ変わります。
「20時になったら眠らなければ」と考えるより、「20時から眠る準備を始める」と考えたほうが、親の焦りが減りました。
活発な遊びを少しずつ小さくする
走る遊びから突然「寝よう」と言っても、気持ちはすぐに止まりません。
まず、追いかけっこを積み木やお絵描きへ変え、最後は絵本や静かな会話へ移ります。部屋の照明も一度に暗くせず、リビングを少し暗くしてから寝室へ向かいます。
毎晩同じ順番でなくても、「これが終わったら次は静かな時間」という流れがあると、子どもも見通しを持ちやすくなります。
寝る前の声かけは短くする
「明日も早いから」「寝ないと朝起きられないよ」と説明を重ねても、眠くない子どもには届きにくいことがあります。
わが家では「この絵本を読んだら寝室へ行こう」「おもちゃを一つだけ連れていこう」と、次にすることだけを伝えます。
選択肢を出すなら、「自分で歩く?抱っこで行く?」のように、どちらを選んでも寝室へ向かえる二つにします。
布団の中で眠らせようと頑張りすぎない
横になっても話し続ける日はあります。そんなときは「目を閉じて」と繰り返さず、今日あったことを一つ話したり、ゆっくり背中をさすったりします。
眠ることを強く求められると、子どもも親の緊張を感じるのかもしれません。「眠れなくても、静かに休めばいい」と思えると、親の声も自然に小さくなります。
夜だけでなく、朝から整える
睡眠のリズムは、寝る直前の工夫だけで決まるものではありません。
朝はカーテンを開けて光を浴び、休日も起きる時刻を大きくずらしすぎない。日中は無理のない範囲で体を動かす。こうした一日の流れも意識しています。
厚生労働省の睡眠情報でも、規則的な起床と朝の光は体内時計を整えるうえで大切だとされています。
うまくいかない日は手順を減らす
毎日、入浴、歯磨き、片づけ、絵本を理想どおりに終えられるわけではありません。
遅くなった日は絵本を一冊にする。片づけは大人が少し手伝う。着替えを嫌がる日は、翌朝も着られる服を選ぶ。眠る前に親子でぶつかるくらいなら、手順を減らします。
親が時計を見すぎない
寝かしつけ中に何度も時計を見ると、「もうこんな時間」という焦りが声や動きに表れます。子どもが眠らないことより、予定していた自分の時間が減ることにいら立っていた日もありました。
寝室へ入ったら時計を見ない、家事は一つだけ翌日に回すと決める。親側の締め切りを緩めると、子どもの寝つきを監視するような気持ちが少し減ります。
寝室から出たがるときは一度だけ戻る
水を飲みたい、トイレへ行きたい、別のおもちゃを取りたい。寝室へ入ったあとに用事が増えることもあります。
すべてを拒むと長いやり取りになるため、水分やトイレなど必要なことは一度だけ一緒に済ませます。その後は「用事は終わったから、今度こそ休もう」と短く伝えます。要求が続いても新しい交渉を始めず、同じ言葉で戻します。
急がないことは、遅くまで起こしておくことではない
切り替えを急がないというのは、時間を気にしないことではありません。
眠る時刻を大切にしながら、子どもの気持ちが追いつくための短い余白をつくることです。
毎晩完璧に同じ時間に眠れなくても、朝起きて日中を元気に過ごせているかを見ながら調整する。夜を親子の勝負にせず、少しずつ静かな方向へ進めたら、それで十分だと思っています。
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