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『抱っこして』が続く日に、できる範囲で応えるための工夫

『抱っこして』が続く日に、できる範囲で応えるための工夫

朝の支度中も、夕食を作っているときも、少し離れようとすると「抱っこして」。一度応えても、降ろした途端にまた手を伸ばされる日があります。

座って子どもを抱きしめる親子

かわいいと思う気持ちがある一方で、腕や腰はつらくなり、家事も進みません。「さっき抱っこしたでしょう」と言いたくなる自分に、申し訳なさを感じることもあります。

けれど、抱っこを求めることと、親がいつでも抱き続けられることは別です。どちらかを我慢させるのではなく、そのときの親子にできる形を探すようにしています。

まず、抱っこしてほしい気持ちを言葉にする

すぐに抱き上げられないときも、「抱っこしてほしいんだね」「そばにいてほしいんだね」と気持ちを短く言葉にします。

子どもが求めているのは、抱っこという動作だけではなく、安心したい、こちらを見てほしい、疲れた、眠いなど、さまざまなことかもしれません。理由を決めつける必要はありませんが、要求を無視されていないと伝えることはできます。

泣き止ませるための正解の言葉ではなく、「聞こえているよ」という合図として使っています。

立ったままではなく、座って抱っこする

長く抱くのが難しい日は、床やソファに座り、「ここなら抱っこできるよ」と伝えます。

立ったまま歩き続ける抱っこより、座って膝に乗せるほうが体の負担を減らせます。子どもによっては最初は嫌がりますが、背中をさする、短い歌を歌うなど、別の安心を添えると落ち着くことがあります。

抱っこは立ってするもの、と親自身が思い込んでいたことに気づきました。座った抱っこ、隣に座る、手をつなぐ。安心を伝える方法は一つではありません。

終わりを見える形で伝える

「あとでね」だけでは、幼い子どもには待つ時間が分かりにくいことがあります。

そこで、「このお皿を洗ったら抱っこ」「タイマーが鳴ったら一度ぎゅっとしよう」のように、終わりが見える伝え方をします。約束したら、できるだけ短い時間でも応えるようにします。

待てなかったとしても、責める必要はありません。まだ待つことが難しい時期だと考え、危険のない場所でそばにいてもらうなど、その日の状況に合わせます。

抱っこの代わりを一緒に選ぶ

手が離せないときは、「手をつなぐ?」「足にぎゅっとする?」「隣に椅子を置く?」と、できる選択肢を二つほど出します。

料理中なら、火や刃物から離れた場所に子どもの居場所をつくり、作業を見てもらうこともあります。洗濯物を畳むときは、タオルを一枚渡して一緒に座る。抱き上げられなくても、同じ場所で過ごす方法を探します。

代わりの方法を嫌がる日もあります。それでも、できないことだけを繰り返すより、「今できること」を伝えたほうが、親も落ち着いて対応しやすくなります。

親の体を守ることも大切にする

腰や肩が痛いのに無理をして抱き続けると、翌日以降の生活までつらくなります。「今日は腰が痛いから、座ってぎゅっとしよう」と、自分の状態を簡単に伝えてもいいと思います。

抱っこひもを使う場合も、対象年齢や体重、装着方法を確認し、調理中など熱源の近くでは使わないようにします。階段や屋外では、親が疲れてふらついていないかにも注意します。

痛みが続くときは、抱き方の工夫だけで我慢せず、医療機関などへ相談することも必要です。

応えられなかった時間だけを数えない

一日に何度も求められると、断った場面ばかりが心に残ります。でも、朝に手をつないだこと、着替えのあとに膝へ乗せたこと、眠る前に背中をさすったことも、子どもとつながっていた時間です。

すべての「抱っこして」に同じ形で応えることはできません。今すぐ抱く、座って抱く、少し待ってもらう、別の方法でそばにいる。その中から、できるものを選べばいいと思っています。

抱っこできないと伝えた日に、愛情まで減るわけではありません。親の体も守りながら、できる範囲で「そばにいるよ」を伝えていきたいです。

michi
WRITTEN BY

michi

フリーランスWebデザイナー/フロントエンドエンジニア。一児の母。

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