夕方になると、急に電池が切れたように動けなくなる日があります。

仕事や家事を終え、お迎えから帰ってきたところで「今日のごはん、どうしよう」。冷蔵庫を開けても献立が浮かばず、子どもは待ちきれない。そんな日は、作れない自分を責めるよりも、最初から「最低限でいい日」にすることにしています。
わが家の最低限は、主食と食べられるもの
元気な日は、主食、主菜、副菜、汁物までそろえたいと思います。でも、それを毎日続けるのは簡単ではありません。
疲れた日のわが家では、ごはんやパン、うどんなどの主食に、子どもが比較的食べやすいものを一つ添えられたら十分。納豆、豆腐、卵、しらす、ヨーグルトなど、その日に家にあるものから選びます。
冷凍しておいたごはんに納豆。うどんに卵。パンとスープ。おにぎりとバナナ。献立と呼ぶには少し心もとない組み合わせでも、空腹を満たし、親子が穏やかに夜を迎えられるなら、その日の役目は果たしていると思うようになりました。
火を使わない選択肢を決めておく
本当に疲れているときは、簡単な料理でさえ考えることが負担になります。そこで、わが家では「何も考えられない日の候補」をあらかじめ決めています。
- 冷凍ごはんと納豆、即席の汁物
- 食パンとチーズ、ヨーグルトや果物
- 冷凍うどんと卵、冷凍野菜
- レトルトやお惣菜に、ごはんを添える
買い置きは、理想的に見えるものより、実際に家族が食べるものを優先します。便利そうだからとたくさん買っても、口に合わなければ助けにはなりません。何度か最低限ごはんを繰り返すうちに、わが家で使いやすい組み合わせが少しずつ見えてきました。
お皿も調理器具も増やさない
ごはんを用意したあとには、片づけが待っています。疲れた日は、ワンプレートや丼にして、使う食器も少なくします。鍋から取り分けるより、電子レンジで温められる器を使うこともあります。
紙皿や使い捨てのカトラリーに助けてもらう日があってもいい。毎日ではなくても、親の体力を守るための選択肢として持っておくだけで、夕方の気持ちに余白ができます。
食べなかったときは、追いかけすぎない
せっかく用意した最低限のごはんさえ、子どもが食べない日もあります。そんなときに次々と別のものを出すと、こちらも疲れ切ってしまいます。
まずは少量を出し、食べるかどうかは子どもに任せる。ほとんど食べなかったとしても、元気や水分のとれ方を見ながら、その一食だけで判断しすぎないようにしています。
一方で、食べにくさや飲み込みにくさが続く、体重が減る、元気がないなど、いつもと違う様子があるときは「好き嫌いだから」と決めつけず、かかりつけ医などに相談したいところです。
一食ではなく、少し長い目で見る
子どもの食事は気になるからこそ、一回の献立だけを見て不安になりがちです。けれど、毎食を完璧に整えるより、一日や数日、もう少し長い期間でいろいろな食品に触れられればよい、と考えると気持ちが楽になります。
余裕のある日に野菜を多めに入れたスープを作る。休日に果物を食べる。給食で食べたものにも助けてもらう。家庭の夕食だけで、すべてを背負わなくてもいいはずです。
今日を終えられるごはんでいい
疲れて何も作りたくない日は、手を抜いた日ではなく、今の自分にできる形へ調整した日です。
温かいものを一品作れなくても、品数が少なくても大丈夫。親子で座って、今日も一日終わったねと言えたら、それで十分な夜もあります。
最低限ごはんは、理想の食卓の反対ではありません。無理を重ねず、明日へつなぐための、わが家なりの大切な献立です。