朝から雨が降っている日。窓の外を見た子どもに「今日はどこへ行くの?」と聞かれると、少し困ってしまいます。
外へ出るには準備が必要。でも、一日中家にいると時間が長く感じる。せっかく遊びを考えても、子どもがすぐ飽きてしまうこともあります。
以前は、雨の日を楽しく過ごすために、何か特別なことを用意しなければと思っていました。今は、家にあるものを使い、親も無理なく付き合える小さな遊びをいくつかつなぐようにしています。
まずは「今日できること」を一緒に選ぶ
朝のうちに、家でできそうなことを三つほど挙げます。
- お絵描きをする
- おやつを作る
- お風呂で水遊びをする
全部する必要はありません。子どもに一つ選んでもらうと、「何もできない雨の日」ではなく、「自分で決めたことをする日」に少し変わります。
予定どおりに進まなくても大丈夫。選んだ時点で満足し、別の遊びを始めることもあります。
床に大きな紙を広げる
いつものお絵描きも、紙を大きくするだけで少し特別になります。
模造紙がなければ、使わないカレンダーの裏や、コピー用紙をテープでつないだものでも十分です。道路を描いて車を走らせたり、家族の顔を並べたり、手形を取ったりします。
完成を目指さず、描いた紙の上で遊びが続けばそれでよし。汚れが気になる日は、クレヨンや色鉛筆だけにしています。
クッションで小さなコースを作る
体を動かしたそうなときは、リビングにクッションや座布団を並べます。
上を歩く、またぐ、間をジャンプする。椅子の下をくぐる場所を作っても喜びます。
安全のため、滑りやすいものや高さのある家具は使いません。親はコースの案内役になり、「次はゆっくり」「ここは動物になって」と声をかけるだけでも遊びが続きます。
お昼ごはんをピクニックにする
いつもの昼食を、お皿ではなくお弁当箱へ詰めることがあります。
おにぎり、卵焼き、昨夜のおかず。特別なメニューでなくても、レジャーシートを敷いて床で食べると、子どもには立派なピクニックです。
準備が大変な日は、お皿をトレーに載せるだけ。食べる場所を少し変えることが、雨の日の気分転換になります。

一緒に作れる簡単なおやつ
時間を持て余す午後は、混ぜるだけ、のせるだけのおやつを作ります。
ヨーグルトに果物を入れる。食パンにチーズをのせる。バナナを切ってきな粉をかける。子どもには、混ぜることや並べることをお願いします。
きれいに作ることより、自分で作ったものを一緒に食べることが目的です。こぼしても片づけやすいよう、トレーの上で作業すると親の気持ちも少し楽になります。
家の中で色探し
道具を出す元気がないときは、「青いものを三つ探そう」と声をかけます。
色だけでなく、丸いもの、柔らかいもの、音が鳴るものなど、お題は何でも構いません。見つけたものを一か所へ集めたり、スマートフォンで写真を撮ったりします。
いつもの部屋でも、探す目的があると違う景色に見えるようです。小さな子には親が一緒に探し、慣れてきたら子どもにお題を考えてもらいます。

お風呂を少し早めに始める
夕方を待たず、明るいうちにお風呂へ入る日もあります。
少なめのお湯にして、空の容器やじょうろで遊びます。昼間にお風呂を済ませておくと、夜の予定にも少し余白ができます。
水遊びが長くなりすぎないよう、終わりの時間は先に伝えます。親子とも疲れている日は、遊ばずにさっと入るだけでも十分です。
動画に頼る時間があってもいい
雨の日を、朝から晩まで親が遊びで埋めるのは大変です。
家事をしたいとき、少し休みたいときは、動画やテレビの力も借ります。見る時間や終わるタイミングを先に決めておくと、切り替えやすくなります。
その間に親が温かい飲み物を飲んだり、何もせず座ったりすることも、雨の日を穏やかに過ごすために必要な時間です。
退屈な時間も、そのままで大丈夫
子どもに「つまらない」と言われると、何か提案しなければと思ってしまいます。
けれど、少し待っていると、自分でおもちゃを並べたり、突然歌い始めたりすることがあります。退屈は、次の遊びを考える途中の時間なのかもしれません。
すぐに楽しませようとせず、「何をしようか」と一緒に考える。答えが出なければ、しばらく何もしない。そんな過ごし方も選べるようになりました。
雨の日は、予定を少なくする日
家遊びのアイデアは、全部実行するための予定表ではありません。
一つ楽しめたら十分。何もせず、お昼寝が長くなった日も十分。雨音を聞きながら、親子でいつもよりゆっくり過ごせたなら、それもよい一日です。
次の雨の日は、家にあるものを一つだけ選んで、小さな遊びを始めてみようと思います。