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「貸して」「いいよ」が難しい時期に、大人が代わりに伝える3つの言葉

「貸して」「いいよ」が難しい時期に、大人が代わりに伝える3つの言葉

お友だちが使っているおもちゃを欲しがったり、自分のおもちゃを貸せずに泣いたり。大人はつい「貸してって言って」「いいよでしょ」と促したくなります。でも、幼い子どもにとって、使いたい気持ちを止めたり、大切なものを渡したりするのは簡単ではありません。無理に言わせる前に、大人が気持ちを言葉へ置き換えます。

この記事では、家庭で取り入れやすい方法を具体的にまとめます。すべての子どもに同じ方法が合うわけではないため、年齢や発達、体調に合わせて調整してください。

「貸して」「いいよ」が難しい時期に、大人が代わりに伝える3つの言葉のイメージ

最初に、できていないことだけを数えない

困っている場面が続くと、大人の目は「またできなかった」に向きやすくなります。でも、一日の中には途中までできたこと、昨日より短い時間で切り替えられたこと、大人へ気持ちを伝えられたこともあります。結果だけで判断せず、始めるまでの様子や、その後に落ち着けたかも見ておくと、次に試す方法を選びやすくなります。

また、親が望む姿と、今の年齢でできることが合っているかも確認します。大人にとって簡単な行動でも、気持ちを止める、順番を覚える、先の予定を想像する、といった力がいくつも必要な場合があります。「分かっているのにやらない」と決めつけず、行動を小さく分けて考えます。

1.「使いたかったんだね」

まず欲しい気持ちや手放したくない気持ちを認めます。認めることは、取ってよい、貸さなくてよいと決めることではありません。

すぐにうまくいかない日もあります。子どもの様子を見ながら、できる範囲で試し、合わないときはやめたり方法を変えたりします。

2.「終わったら教えてね、と伝えよう」

すぐに交代できないときは、待つための言葉を示します。大人が相手へ伝え、待っている間に別の遊びを提案します。

すぐにうまくいかない日もあります。子どもの様子を見ながら、できる範囲で試し、合わないときはやめたり方法を変えたりします。

3.「これは大切。こちらなら使えるよ」

何でも共有させず、貸したくない物を守ることもできます。家庭のおもちゃなら、共有用と個人用を分けておくと衝突を減らせます。

すぐにうまくいかない日もあります。子どもの様子を見ながら、できる範囲で試し、合わないときはやめたり方法を変えたりします。

試すときは、一度に全部変えない

方法をいくつも同時に始めると、何が合っていたのか分からなくなります。まず一つを数日試し、親子の負担が増えていないかを見ます。うまくいった日だけでなく、難しかった日の時間帯、場所、直前の出来事を簡単にメモすると、共通点が見えることがあります。

続けること自体を目標にしなくても大丈夫です。道具や声かけが合わない子もいますし、昨日は役立った方法が今日は通用しないこともあります。やめることや元のやり方へ戻ることも、失敗ではなく調整の一つです。

うまくいかない日は、理由を一つに決めない

「いいよ」と言えたことだけを褒めると、嫌でも譲ることが正解だと受け取る場合があります。貸せたときは「待っている子に渡したんだね」と事実を伝え、貸せないときも暴力や取り上げを止めながら気持ちは否定しません。園や遊び場のルールがある場合は、その場の大人と共有します。年齢と経験を重ねながら、順番や交代を少しずつ学んでいく過程として見守ります。

空腹、眠気、疲れ、環境の変化などが重なると、普段できることも難しくなります。行動だけを直そうとせず、その日の負担が大きくなかったかも振り返ります。園ではできて家庭では難しい、またはその逆であっても、どちらかが本当の姿ということではありません。安心できる場所で力が抜けることや、周囲の流れがあると動きやすいこともあります。

できた日を再現しようとしすぎない

一度うまくいくと、次も同じようにできるはずだと思いたくなります。しかし、子どもの状態も家庭の余裕も毎日違います。できた日は「何がよかったか」を軽く振り返りつつ、次の日の基準にはしません。昨日との比較より、今日の親子が安全に過ごせたか、必要なことを一つ終えられたかを大切にします。

周囲の家庭の方法は参考になりますが、そのまま再現する必要はありません。家族構成、住まい、仕事の時間、子どもの好みが違えば、続けやすい方法も変わります。便利そうな道具を増やす前に、今ある物やいつもの流れで小さく試すと、管理する負担も増えにくくなります。

親が余裕を失いそうなとき

落ち着いて対応できない日があるのは自然なことです。危険がないことを確認し、深呼吸する、飲み物を取る、少し距離を置くなど、親の気持ちを戻す時間も大切にします。声が強くなったあとは、言い訳をせず「大きな声になってごめんね」と伝え、必要な話は落ち着いてから短くやり直します。

困りごとが長く続き、家庭だけで抱えることが難しい場合は、園の先生、地域の相談窓口、医療機関などへ相談します。相談することは、大げさにすることではなく、親子に合う方法を一緒に探すための選択肢です。相談するときは、いつから、どの場面で、どのくらい続くかを伝えると状況を共有しやすくなります。

まとめ

目指したいのは、毎回きれいにできることではありません。親子のどちらかが無理を重ねず、次の一回を少し始めやすくすることです。できた日だけでなく、途中でやめた日も含めて、その家庭なりのペースを見つけていきたいと思います。

michi
WRITTEN BY

michi

フリーランスWebデザイナー/フロントエンドエンジニア。一児の母。

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家族とわたしの、ちょうどいいペース。

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