朝、何度声をかけても起きない。ようやく目を開けたと思ったら、「まだ寝る」「行きたくない」と泣いたり怒ったり。時計を見ながら支度を進めたい親にとって、子どもの寝起きが悪い朝は、それだけで疲れてしまいます。
「昨日も早く寝かせられなかった」「起こし方が悪いのかな」と、自分を責めたくなる日もあります。
けれど、子どもが朝起きられない理由は、単純に怠けているからではありません。まずは叱って起こすことより、最近の睡眠や生活の様子を振り返るところから始めてみます。
必要な睡眠時間には幅がある
子どもに必要な睡眠時間は、年齢によって異なります。
厚生労働省の情報では、睡眠時間の目安として、1〜2歳は11〜14時間、3〜5歳は10〜13時間、小学生は9〜12時間が紹介されています。昼寝を含む時間であり、個人差もあります。
「何時に寝たか」だけではなく、実際に眠りについた時刻、夜中に起きた回数、昼寝の長さなども合わせて考える必要があります。布団に入る時刻が早くても、寝つくまでに時間がかかっていれば、十分に眠れていない可能性があります。
まずは数日分の睡眠を振り返る
寝起きが悪い朝が続いたら、次のようなことを簡単に記録してみます。
- 布団に入った時刻
- 実際に眠ったと思われる時刻
- 夜中に起きた回数
- 朝起きた時刻
- 昼寝をした時間
- 日中の眠そうな様子
- 休日と平日の起床時刻の差
細かく管理する必要はありません。「だいたいこのくらい」で十分です。
記録してみると、昼寝が長かった日だけ寝つきが遅い、休日の朝に遅くまで寝たあとリズムが戻りにくいなど、その子なりの傾向が見えることがあります。

起こすときは、言葉より先に朝の環境をつくる
眠っている子どもに何度も声をかけると、親もだんだん強い言い方になってしまいます。
最初から「起きて」「遅れるよ」と急かすより、先にカーテンを開け、部屋を少しずつ明るくしてみます。朝の光を浴びることは、体内時計を整える助けになります。いきなり照明を明るくするのが苦手な子なら、カーテンを少しだけ開けるなど、反応を見ながら進めます。
声をかけるときも、「朝になったよ」「カーテンを開けるね」「あと5分で起きよう」と、短い言葉にします。寝ぼけているときに、今日の予定や急いでいる理由を長く説明しても、うまく伝わらないことがあります。
起きた直後に全部を求めない
目を開けたからといって、すぐに着替えや朝食へ移れるとは限りません。
起きたあとの数分は、抱っこをする、布団の上で座る、水分を取るなど、その子に合った小さな準備時間をつくります。
朝の予定に余裕がない日は難しいものですが、「起きたらすぐ行動して」と求め続けるより、短い切り替え時間を最初から予定に入れたほうが、結果的に支度が進むこともあります。
夜だけを変えようとしない
寝起きをよくしようとすると、つい「今夜こそ早く寝かせよう」と考えます。もちろん就寝時刻も大切ですが、生活リズムは夜だけでつくられるものではありません。
朝に光を浴びること、朝食を取ること、日中に体を動かすこと、昼寝が遅くなりすぎないことも、夜の眠りにつながります。
毎日の予定によって、理想どおりにできない日もあります。一度にすべてを変えるのではなく、まずは起床時刻を大きくずらさないなど、続けられそうなことを一つ選びます。
相談したいサインがあるとき
睡眠時間を確保しているように見えても、次のような様子がある場合は、かかりつけの小児科へ相談してみてください。
- 大きないびきが続く
- 眠っている間に呼吸が止まるように見える
- 苦しそうに呼吸をする
- 日中も極端に眠そう
- 朝の頭痛や強いだるさを繰り返す
- 生活や登園・登校に大きく影響している
記録した睡眠時間や、可能であれば睡眠中の様子を伝えると、相談しやすくなります。
うまく起きられない朝があってもいい
毎朝、笑顔で起きられるとは限りません。大人にも起きづらい朝があるように、子どもにも体調や気分の波があります。
寝起きが悪いことを、親の生活管理の失敗と決めつけなくても大丈夫です。
「今日は起きづらそうだね」と受け止めながら、光、睡眠時間、昼寝、日中の様子を少しずつ確認する。朝の正解を探すというより、わが子が起きやすい条件を家族で見つけていけたらと思います。
参考情報
※睡眠時間や寝起きの様子には年齢・発達・体調による個人差があります。この記事は一般的な情報であり、診断や治療に代わるものではありません。
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