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子どもが鼻をかむのを嫌がるとき、少しずつ慣れる工夫

子どもが鼻をかむのを嫌がるとき、少しずつ慣れる工夫

鼻水が出ているのに、ティッシュを近づけると顔を背ける。拭こうとすると逃げる。「ふんってして」と言っても、口から息が出るだけ。何度も追いかけているうちに、親子とも疲れてしまいます。

鼻をかむ動きは、子どもにとって意外に複雑です。片方の鼻を押さえ、口ではなく鼻から息を出し、適度な力に調整する必要があります。できないのは言うことを聞かないからではなく、動きがまだ分からない可能性があります。鼻水がひどくない元気な日に、遊びとして少しずつ試します。

まず「鼻から息を出す」を遊びにする

口を閉じて鼻でふん、と息を出すところを大人が見せます。鏡を少し曇らせる、鼻の下に薄いティッシュを当てて揺らすなど、息が見える遊びにすると分かりやすくなります。

鼻に物を詰めて飛ばす練習は、吸い込んだり異物が残ったりする危険があるため行いません。何も鼻に入れず、大人がそばで見守ります。

一度に両方を強くかませない

片方の鼻をやさしく押さえ、もう片方から少しずつ出します。「強く!」と何度も言うより、「小さいふん、でいいよ」と伝えます。強くかみすぎると耳が痛くなることもあるため、無理に勢いをつけません。

鼻の周りが痛いと、拭かれること自体を嫌がります。こすらず押さえるように拭き、肌が赤くなる前にやわらかいティッシュへ替えるなど刺激を減らします。保湿剤を使う場合は、年齢や肌に合うものを確認します。

鼻をかむ練習のために用意したティッシュと鏡

できない日は大人が拭くだけで終える

体調が悪いときに新しい練習を始める必要はありません。「今日は拭くだけにしよう」と決め、練習は元気な日に回します。本人にティッシュを一枚取ってもらう、鏡で確認してもらうなど、できる部分だけ任せます。

鼻吸い器を使う場合は、製品の対象年齢と説明書に従います。強く長く行わず、痛がる、出血するなど異常があれば中止します。方法に迷うときは小児科や耳鼻科へ相談しましょう。

手洗いまでを一つの流れにする

使ったティッシュはごみ箱へ入れ、最後に手を洗います。ティッシュ、ごみ箱、踏み台を近くに置くと、鼻を拭いたあと家中を移動せずに済みます。

「鼻をかむ」だけを叱られる時間にせず、「ティッシュを取る、拭く、捨てる、手を洗う」という短い流れを毎回同じにします。園での方法があるなら、先生に言葉や手順を聞き、家でも近い声かけにすると戸惑いを減らせます。

受診を考えたい様子

鼻水だけで元気に過ごせる場合もありますが、呼吸が苦しそう、ぐったりする、顔色が悪い、水分が取れない、高い熱が続くなど普段と違う様子があれば医療機関へ相談します。夜間や休日に迷う場合は、地域の救急相談や「こども医療電話相談 #8000」も利用できます。

片側だけから臭いのある鼻水や鼻血が続く場合は、鼻の中に異物が入っている可能性もあります。日本小児科学会は、鼻に入った物を家庭で無理に取ろうとせず、鼻をかませずに受診するよう案内しています。

一回できても毎回できるとは限らない

元気な日は上手にできても、眠い日や鼻が詰まっている日はできないことがあります。「昨日できたでしょ」と比べず、今日はどこまでなら嫌がらないかを見ます。

ティッシュを持てた、鼻に近づけられた、小さく息を出せた。その一つずつを伝えます。鼻をかむことは、すぐに完成させるしつけではなく、体の使い方を覚える練習です。追いかける回数を減らし、安全に小さく繰り返すことで、少しずつ自分でできる動きにつながっていきます。

園で使っている言葉を聞いてみる

園では「片方ずつふん」「ティッシュのお布団で押さえよう」など、家庭と違う言い方をしているかもしれません。先生に、どのくらい自分でできているか、どんな声かけだと動きやすいかを聞きます。

園ではできても家では甘えたいことがあります。家でも同じ完成度を求めず、言葉だけ借りて、最後は大人が拭いて終わる日があっても構いません。

鼻を拭く場所を決めて追いかけない

ティッシュを各部屋へ置く方法が便利な家庭もあれば、鏡の前など一か所に集めたほうが落ち着く子もいます。「ここで一回拭いたら遊びに戻ろう」と場所と回数を伝えます。

逃げる子を家中追いかけると、鼻を拭くことが遊びや対立になりやすくなります。緊急でなければ少し待ち、本人が落ち着いた瞬間に短く済ませます。

眠る前は呼吸と水分も確認する

鼻づまりがある夜は、鼻をかむ練習より、呼吸が苦しくないか、水分が取れているか、眠れているかを見ます。部屋の乾燥が強い場合は、家庭で安全にできる範囲で湿度を整えます。

市販薬や点鼻薬を自己判断で使わず、年齢や症状に合うか医師・薬剤師へ確認します。いつもと違う呼吸、強い咳、耳の痛みなどが加わったら、早めに相談します。

参考情報

※この記事は一般的な情報です。子どもの発達や体調には個人差があります。気になる症状や強い不安がある場合は、医療機関や地域の相談窓口へご相談ください。

michi
WRITTEN BY

michi

フリーランスWebデザイナー/フロントエンドエンジニア。一児の母。

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